限りなく透明に近いブルー色の夜明け。
限りなく透明に近いブルー色の水を飲み一日が始まる。
限りなく透明に近いブルー色のシャワーを浴び、限りなく透明に近いブルー色の服を着て、限りなく透明に近いブルー色のビルへと向かう。
限りなく透明に近いブルーな顔色をした上司に挨拶を済ませ、デスク上のるり色の砂時計を眺める。
瞬く間に、限りなく透明に近いブルーな時間は流れ、帰路につく。
亜麻色の髪の乙女が、私を見るなり黄色い悲鳴を上げる。
一緒に歩いていたセリヌンティウスは私にこう言った。
「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
私は、ひどく赤面した。