大好物のにおいのするキッチン2号店

おかえりなさい。今晩はあなたの大好物よ。

存在の証明

60兆個ある人間の細胞は常に細胞分裂を繰り返している。古い細胞は死んでいき、コピーされた細胞が新たに生まれ続けている。このうち、たった一つの細胞がコピーミスをしてしまうことが原因で、がん細胞が生まれてしまう。

 

がん細胞は死ぬことがなく、脳からの命令を無視して増殖を続けていく。やがて、正常な細胞もがん細胞の影響を受け、コピーミスを多発するようになり、全身にがん細胞が増えていく。そして、最終的には全ての臓器を動かなくしてしまう。

 

たった一人の反乱が60兆人を殺すという、人間に置き換えると、B級クーデター映画並のストーリーになるけど、未だに人類はがんに勝てない。

 

がんを完全に治療する方法は未だに見つかっておらず、切除や進行を遅らせる薬の投与しかできることがない現状。未来人によると2050年頃に90%の確率でがんを治せる治療法が確立されるらしいけれど、食料問題もあり、公にはされないとのこと。

 

そんな人類の敵「がん細胞」には、権力者どもの長年の夢である「不老不死」を叶える可能性が秘められている。

健康な細胞というのは日々分裂を繰り返しながら、新しいコピーが作られる度に少しずつ劣化をしている。どうしても100%の状態で細胞をコピーすることは難しく、年月が経つにつれ、細胞は劣悪化していく。

分かりやすくいえば「老い」は細胞の劣化が原因で起きる現象。

つまり、老いたくなければ元と100%同じ状態で細胞をコピーするしかないということ。

健康な細胞ではそんなことは不可能だけど、唯一細胞の劣化をせずに元の状態で増殖できる細胞が、実は「がん細胞」で、100%分裂前の細胞と同じものをコピーしていることが分かっている。

このがん細胞の細胞分裂のメカニズムを健康な細胞に流用することができれば、理論上は全く老いることのない人類を作れるということになる。

 

馬鹿とハサミは使いようみたいなことになるけど、どれだけ嫌われているものにも実は価値があったり、人から必要とされたりすることはあるということ。

自分には何もないと思い、落ち込むことがある人に伝えたい。自分に価値を見出してくれる人はきっといる。あなたは変われる。あなたは素晴らしい。

 

私はあなたの価値をきっと見つけることができる。

 

集え!我がハッピーハッピー教団へ!

我こそがこの腐敗した世界を変える救世主であり、神である。

信じる人間だけに全てを超越した世界を見せてやろう!

 

さあ、貴様ら。

 

救われよ!!

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